10月27日衆議院選挙があり、今回なんと与党の過半数割れが確実となりました。
自民党の裏金問題が大きく関係しており、これで日本が変わるのでは?と期待している方が多いと思います。
しかし実際には「与党が過半数割れしたから、結局どうなるの?」とよく分からない方も多いのではないでしょうか。
この政治の複雑さが、より一層選挙に行く気力を無くしてしまう原因だと思います。
そこで今回は「与党が過半数割れしたら結局どうなるのか」を解説していきたいと思います。
なるべく簡単に5分で分かるように説明しますのでぜひ最後までご覧ください!
与党とは
今の日本の与党は「自民党(じみんとう)」と「公明党(こうめいとう)」という2つの政党です。
この2つの政党が「連立(れんりつ)」という形でチームを組み、日本の政府を動かしています。
自民党は特に力を持っていて、今の総理大臣(そうりだいじん)も自民党のリーダーから選ばれています。
与党は、法律を作ったり、国の方針を決めたりして、日本の政治をリードする役割を持っています。
公明党は自民党をサポートしながら、与党として国の運営に協力しています。
野党とは
「野党」とは、国の政治で政府を動かしている「与党」に対して、今の政府のやり方に意見を持ち、
チェックしたり改善を提案したりする役割を持つグループのことです。
日本では、国会で多数の議席を持つ与党が内閣を作って政策を進める一方、
野党は政府の政策や法律が本当に国民のためになっているかどうかを見守り、時には反対意見を出すことでバランスをとります。
野党の仕事は、与党が独断で決めるのを防ぎ、よりよい政策を目指すことです。
現在の日本の主な野党には、次の政党が含まれます。
- 立憲民主党(りっけんみんしゅとう)
最大野党で、リベラルな政策を掲げ、憲法や平等、人権を守ることを重視しています。 - 日本維新の会(にほんいしんのかい)
改革を重視する保守的な政党で、地方分権や行政改革、経済成長を目指しています。 - 日本共産党(にほんきょうさんとう)
労働者や庶民の利益を守り、平和や福祉の充実を求める左派の政党です。 - 国民民主党(こくみんみんしゅとう)
中道寄りの立場で、経済や福祉の安定を目指しています。 - れいわ新選組(れいわしんせんぐみ)
山本太郎氏が設立した政党で、福祉や貧困問題の解決を重視し、すべての人が生きやすい社会の実現を目指しています。大企業や富裕層への税制改革も提案しています。 - 社民党(しゃみんとう)
平和や福祉、労働者の権利を守るリベラルな小規模政党です。
これらの政党はそれぞれの方針に基づき、与党の政策に対して反対意見を述べたり、政策提案を行ったりして、政府のバランスを取る役割を担っています。
過半数割れしたらどうなるの?
与党が過半数割れした場合のメリットとデメリットを説明します。
メリット
- 他の意見も反映されやすくなる
与党が過半数割れすると、野党など他の政党と協力しなければならないため、様々な意見が政策に取り入れられやすくなります。これによって、一部の人だけでなく、多くの人にとって良い政策が生まれやすくなります。 - 権力のバランスが取れる
過半数を持っていないと、与党は自由に物事を決められなくなるので、政府の力が強くなりすぎるのを防げます。これによって、政治が一方的に進むのを防ぎ、国民の声が反映されやすくなります。
デメリット
- 政策が進みにくくなる
重要な法律や予算を決めるために野党と調整する必要が出てくるため、政策の決定に時間がかかったり、内容が変わってしまったりすることがあります。そのため、急いで対応しなければならない問題があっても、解決が遅れる場合があります。 - 不安定な政治になる
与党が過半数割れすると、政治が不安定になりやすいです。最悪の場合、国会が解散されて総選挙を行うことにもなり、国の運営が一時的にストップしてしまうこともあります。このような状況は、経済や国際関係に影響を与えることもあります。
つまり、与党が過半数割れすることで、他の意見が反映されるメリットがある一方、
政策が進みにくくなり、不安定になるというデメリットもあるのです。
過半数切っていないとやりたい放題?
通常の法案であればやりたい放題と言っても過言ではありません。
なぜなら、法案の可決に必要な票数が過半数であるためです。
以下に必要な票数の簡単な概要を表記しましたので参考にしてください。
通常の法案
- 衆議院(しゅうぎいん): 出席議員の過半数の賛成が必要です。例えば、衆議院の議員数は465人なので、233票以上の賛成が必要です。
- 参議院(さんぎいん): 同様に出席議員の過半数の賛成が必要です。参議院の議員数は248人なので、126票以上の賛成が必要です。
重要法案や憲法改正
- 憲法改正: 衆議院と参議院の両方でそれぞれの議院の総議員の3分の2以上の賛成が必要です。衆議院では310票以上、参議院では167票以上が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
与党が過半数割れすることでメリットデメリットがありましたが、裏金問題などが表に出ている現状では、やはり与党のやりたい放題の状況を、
国民が許すわけにはいかないという結果になったのだと思います。
良くも悪くも、裏金問題を通して、今回の選挙のように政治へ興味を持つ国民が増えたのかと感じます。
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