ONE PIECEの世界では、空白の100年と呼ばれる歴史的な謎が多く存在します。この期間に何が起こったのか、そしてロジャー海賊団がその情報を知りながらも行動を起こさなかった理由について、考察していきます。
ロジャー海賊団「早すぎた」理由
ロジャー海賊団は、リオ・ポーネグリフと呼ばれる石碑を読み解き、空白の100年の真実を知るために旅を続けました。しかし、彼らがラフテルに到達した時、ロジャーは「俺たちは早すぎた」と述べました。この言葉にはいくつかの理由が隠されていると考えられます。
しらほし姫の存在
まず、ポセイドンの能力者であるしらほし姫が、まだ海王類を従える力を完全に得ていなかったことが挙げられます。ポセイドンは、海王類の力で船(方舟ノア)を操縦し、沈みゆく世界から人々を救う役割を持つ存在です。しかし、その力が完全に発揮されるには時間が必要でした。
ウラヌスの動力不足
次に、ウラヌスという古代兵器の準備が整っていなかったことも重要です。ウラヌスを起動させるためには莫大なエネルギーが必要であり、その動力源(マザーフレイム)がまだ完成していなかったことが要因であると考えられます。ウラヌスを使わなければいけない理由は不明ですが、ある巨大な王国が作成したものであるため、現在の世界政府のように破壊目的ではなく、何かしらの意図があったと考えられます。
プルトンの動力不足
プルトンの動力源は「雷」であると考えられます。なぜなら、プルトンは方舟マクシムの巨大化版である可能性が高いためです。方舟マクシムをエネルが1から作成するということは現実的ではなく、おそらく古代の人が作成したものを修理したのではないでしょうか。島を一発で吹き飛ばせる事や、方舟という名前、動力源が「炎」の対比となる「雷」であることから、方舟マクシムが古代兵器を模倣して作られたものである可能性が高いです。そしてプルトンの役割は方舟ノアと同様に、沈みゆく世界から人々を救うことであると考えられます。海に浮かぶ方舟ノア、空に浮かぶ方舟プルトン、綺麗な対比ではないでしょうか。プルトンの動力源である「雷」は、ミンク族のエレクトロであり、20年前にはエレクトロを使用できる戦士の数が足りなかったのではと考えられます。
まとめ
作中を通して古代兵器は破壊の象徴であり、悪いものという印象がつけられていましたが、真実は世界の人々を救うために作られたものなのではと考えられます。ロジャーが「俺たちは早すぎた」と言った背景には、これらの準備が整っていない現実がありました。彼らは空白の100年の真実を知っていたものの、世界を救うためのすべてのピースが揃うには時間が必要であることを理解していたのです。ロジャー海賊団が空白の100年の真実を知りながらも行動を起こさなかった理由は、古代兵器の力がまだ完全に機能していなかったためです。彼らは未来の世代にその役割を託し、自分たちが「早すぎた」ことを悟ったのです。これにより、ルフィたちの世代がその役割を引き継ぎ、世界を救うための冒険を続けることができるようになったのです。
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